vol.3 大川修二|講師メッセージ|社員研修・社員教育のリクルート ラーニングクラブ

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こなした分だけ力になる。その実感が研修の面白さ。

 講師 大川修二

これまで顧客サービス部での業務やコールセンターの立ち上げなどを経験し、翻訳家としても活動する大川修二講師。

教えるのではなく、「気づいて」もらう。

相手が置き去りでは、テクニックも意味がない

コースを設計するにあたって私が考えたことは、「より良い人生を歩むための土台づくり」として講座を活用してもらいたいということです。社会人として生きていくからには、さまざまな困難はつきもの。そんなときに、モチベーションのよりどころになるような学びを提供したいと思っています。 セミナーというと、きっと「教わるもの」というイメージが強いでしょう。しかし、私はけっして一方通行の話をするつもりはありません。みなさんが自ら考え、「気づいて」もらう。そんなふうに促していきたいと考えています。

例を挙げれば、「社会人の常識!ビジネス文書・メールの書き方」という講座があります。みなさんが予想するのは、上手く書くためのテクニックですとか、言葉の知識といったものでしょう。そうした部分にも少しは触れますが、ここでは「どのようなスタンスで書くのか」を重視した内容を展開します。どんなに美しい文章であっても、「相手」を置き去りにしたものであっては、ビジネスを円滑に進めることはできません。実際にメールを書いたり、みんなで意見を出し合ったりするなかで、「文書をつくることの意味」を考えていただきたいと思っています。

3時間前とは違う自分

階層別、職種別にカテゴリ分けされた「リクルート ラーニング クラブ」のコースは、まるで大学のカリキュラムのようです。それこそ個人や企業ごとのニーズに合わせた組み合わせが可能ですし、また時間の負担を抑えられるのが特徴。研修において、非常に有効なスタイルではないかと感じています。コースの数は段階的に増えていく予定ですので、これからにご期待ください。

この良さを損なわないようにするためにも、冒頭で必ず申し上げていることがあります。

「この3時間を有意義に過ごしましょう。そして、何か一つでも吸収して、今後に役立ててください」

気持ちさえ前を向いていれば、ほんの3時間前までは想像すらしていなかったことを身に付けられ、明日の糧とすることができる。これがセミナーを受講することの面白さであり、醍醐味ではないでしょうか。

やればやるほど力になる

何気ないことがスイッチに。

新人研修には、やはり独特の雰囲気がありますね。基本的にはどの顔も緊張しているので、自己紹介などで場の空気を少しずつ温めながら、グループワークに移行していきます。最初はぎこちなくても、何気ないことがスイッチとなって、表情が生き生きとし始める。そんな場面が多いのも、新人研修ならではでしょう。

電話の応対や名刺交換など、ビジネスシーンに必須のマナーを効果的に学習していただくため、ロールプレイを多めに取り入れています。「練習をやった分だけ、自分の力になる」。そのことが分かるだけで不安は払拭され、積極性もまったく違ってきます。

そもそも実社会では、初めて会う人だからといって、沈黙したままやり過ごすわけにはいきません。挨拶一つとっても、大切なコミュニケーションです。それを訓練し、体に染みこませるための場として、こうした研修を活用してもらいたいと思っています。

復習は、「思い出す」から始まる。

周囲との連携も効果的。

受講した直後こそ「やるぞ!」という気持ちが残っていますが、忙しさのなかに埋もれやすいのも事実。学びを実践して活かしていくためのコツは、まず「セミナーを受けたことを思い出す」ことから始まります。つまり、「定期的な振り返り」が一つの対応策なのです。

手帳に印をつけておいたり、携帯電話やパソコンのリマインダー機能を活用したりするのもいいでしょう。朝、出社したら、メールチェックの前に回想することを習慣づける。そんなやり方がしっくりくる人もいるはずです。

あるいは、上司がセミナーのことを話題にするように心がけたり、一緒に参加した同僚と互いに復習の機会を与え合ったりと、周囲と連携しながら日常に組み込んでいくのもおすすめです。ちなみに、受講から1カ月ほど経つと、アンケートが届くことになっています。これも、「振り返り」の一助として設けたシステムです。

「これはもう自分のものになった」。そう思えば、次のステップへと進んでください。いろんな学びのパーツを駆使して、自分自身を形成していく。それを完成させるための大事な場が、「リクルート ラーニング クラブ」なのです。

 

大川修二のおすすめの本はこちら

写真:日本語トレーニング

出口汪の
新日本語トレーニング1〜6
出口汪 小学館

表紙に「日本語を母語とする、小学4年生以上のすべての学習者に!」とあるとおり、小学4年生が自習できるような作りになっていますが、「小学4年生限定」になっていないところがミソ。30歳だろうが50歳だろうが小学4年生以上! あなどることなく日本語の基礎を学び直せば、ビジネスのさまざまな領域で大きな恩恵がもたらされるでしょう。

写真:スターバックス成功物語

スターバックス成功物語
ハワード・シュルツ/ドリー・ジョーンズ・ヤング著、
小幡照雄/大川修二訳 日経BP社

私がまだ駆け出しの翻訳家だった頃に手がけた、懐かしい本(1998年初版)。いまだに増刷されている最大の理由は、読むと元気が湧いてくるという単純な理由からだと思います。一言で言ってしまえば、ニューヨークの貧しい家庭に生まれ育ったシュルツ氏の成功物語。自分なりの夢やビジョンを描き、信念を持って前に進むことが、やっぱり大事なんだなぁと実感させられます。

写真:墜落遺体

墜落遺体
御巣鷹山の日航機123便
飯塚訓 講談社

著者の飯塚氏は日航機墜落事故の際、遺体の身元確認責任者を務めた方。平時なら誰もやりたいと思わないような仕事、しかも体力の限界をはるかに超えるような過酷な仕事に、気力、精神力、そして何よりも使命感をもって立ち向かった人々の127日間の記録。「いまの仕事は自分がやりたい仕事じゃない」などと言ってふてくされている方、ぜひ読んでみてください。

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